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先輩×後輩 対談

緑地メンテナンス編

大事に育てれば、大きく育つ。そして、お客様が喜んでくれる。

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大事に育てれば、大きく育つ。そして、お客様が喜んでくれる。

先輩 市川 年宏
先輩 市川 年宏

豊田支店 工務部 グループ長
農学部/2004年中途入社

後輩 廣瀬 さやか
後輩 廣瀬 さやか

豊田支店 工務部 主任
生命理工学部 生命工学科卒業/2015年中途入社

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入社の経緯は?

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廣瀬

学生時代は生命工学科でバイオテクノロジーを学んでいました。卒業後はIT業界に就職し、webデザイナーやプロジェクトマネージャーとして何年か働きました。どちらもやりがいはあったけど、何かが違う…。オフィスにこもって仕事をするより、太陽を浴びながらフィールドワークがしたい。たとえば一日中、大好きな植物に触れていられる仕事…。それが造園業に転身したきっかけです。

市川

廣瀬さんのように、造園業未経験からの中途入社も結構多いよね。いろんなキャリアの人がたくさんいる会社。だから新卒採用でも、植物が好きという強い気持ちがあれば、出身学科はあまり関係ないかもね。

廣瀬

私はとにかく「大きな木を植えたい!」という想いがあり、プラントリースやプラントデザイナーの会社も考えたのですが、最終的に造園の大島を選びました。全くの未経験だった私ですが、そのやる気を買っていただいて。市川さんの入社の経緯は?

市川

自分は大学卒業後に東京の造園会社に就職したんだけど、地元が愛知県なので大島に転職したんだ。じつは植物については、社会人になった当初はそこまで好きではなくて(笑)。木の名前もほとんど知らなかったのに、あれから十数年、今は本当に面白い。わからないことだらけだからこそ、積極的に興味を持つようにして。

廣瀬

その結果、樹木医の資格まで取られたんですよね。

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大島はどんな会社?

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市川

入社して最初の配属先がスタッフ4~5人の田原営業所だったこともあり、割と自由な雰囲気の中、自分の裁量でどんどん仕事を進めることができる会社だというのが最初の印象。もちろん、それに伴って責任もついて回るんだけど。

廣瀬

私もそれ、すぐに思いました。基本的に1から10まで自分で段取りして、自分で仕事をやり切る。そこは前職のマネージャーの仕事と同じだったので、すごくやりやすかったし、キャリアをそのまま活かせましたね。
あと、女性の採用や職場改革についても積極的だと思います。例えば豊田支店工務部は16人中5人が女性なので、入ってきて一人という心配もないし、男社会的な風潮もありません。むしろ女性のほうが強いかも(笑)。女性の数が増えてきたこともあり、昨年から「女性技術者の会」という社長直属のプロジェクトが発足して、そこで社長に直接意見を言ったり、逆に社長の意見を聞いたり。女性にやさしい職場なども、みんなで一緒に作っていけたらと思います。

市川

もうひとつ、前の会社と比べても「安全」に対する意識がすごく高いのも特長だと思う。そこは自分も見習わないといけないなと思うようになったかな。社長の方針で「日本一安全な造園会社」を目指しているからね。

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二人が携わった現場は?

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廣瀬

トヨタ自動車様の、工場内の緑地の管理を入社当時から請け負っています。公園等の維持管理とは違い、木が伸びすぎてトラックに当たらないようにとか、枝葉が標識に被さって交通が麻痺しないようにとか、工場の運営に支障がでないように樹木や芝生の状態を管理するのがいちばんの目的ですよね。

市川

そう。見た目の景観も非常に大切だけど、工場緑化は決して表面的に小綺麗にするだけでなく、しっかりとした基礎的な技術が求められるんだよね。イベントなどで使うような緑ではないから。確かな維持管理のベースがあり、その上に景観が成り立っているというのが大事だと思う。

廣瀬

個人的には、工場の方や守衛さんに顔を覚えてもらえるのが嬉しいです(笑)。「頼みたいことがあったんだ」と声を掛けてもらうことも。反対に守衛さんが、私たちが行けない時の水やりを手伝ってくださったり。かれこれ3年間、毎日のように顔を出しているので、そういう信頼関係とかができていきますね。

市川

トヨタ自動車様の場合は年度毎に契約させてもらっていますが、方針を大きく変えたいときや手を加えたいときはしっかりとした提案書を作成することも。こういったお客様へのケアを、実は先輩方が何年もやってきてくれて、今があるんだよね。

廣瀬

お客様には「大島さんにまかせてよかった」と思えるようにしていきたい。昔からの歴史に甘えず、私たちの世代でもそう言ってもらえるようにしないといけないですよね。

市川

最近だと、2017年の「クスノキ移植プロジェクト」も廣瀬さんに手伝ってもらったよね。巨大なクスノキを約300メートルも移動させて移植するという、過去にない大きな案件。

廣瀬

根回し(根っこの周りを切り取り、若い根を出す作業)を手伝いながら、こんな大きい木を本当に動かせるのかと思ってましたよ。その約1年後、移植当日に見に行ったのですが、普段見ないような規模の重機がどんどん入ってきて、いつもの工事とは桁違いのものが準備されていてびっくりしました。

市川

その移植で、新しい試みをいろいろやらせてもらったんだよね。例えば3D測量で木の体積を割り出し、そこから木の重さを算出して、根拠ある数値としてお客様に説明したりとか。それがわかるとどういう重機が必要か見えてくる。クスノキは今も時々見に行くけど、今のところ順調に育っているみたいでよかった。

先輩×後輩 対談 イメージ4
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この仕事のやりがいは?

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廣瀬

植物を毎日見ながら仕事ができるのは、私の中ではいちばんテンションがあがること。暑かったり寒かったりするけど、季節を感じながら仕事ができるのは最高です。

市川

私たちの工務部の最大の魅力は、施工と施工後の維持管理も同時にできるところ。この木が大きくなったときにどうなるかを考えて施工もできるし、維持管理しながら木の生育具合を見ることもできる。大事に育てていくと、大きく育ってくれる…。それを見ると非常にうれしいし、お客様の評価にもつながるし。植物好きにとっては非常に恵まれた環境じゃないかな。

廣瀬

1年目は工場内のどこに何の木が植わっているのかもわからず、覚えるのに一生懸命でした。でも1年経つと、どこがどんな調子で育っているのかわかるようになる。今は巡回していると、異変にすぐに気づくようになりました。おかしいなと思って引き返すと、ちょっと枯れていたり、きのこが生えていたり、よろしくない状態だったりする。花の色が変だと、やっぱり水が切れてるとか、つまってるとか。いつもと違う状況に気づくのが、管理の中では重要だと思っています。そして今、毎日が勉強で、すごく楽しいです!

市川

廣瀬さんは本当に知識欲が旺盛だなあ。

廣瀬

研究室にいた頃に「セレンディピティ」という言葉をよく聞いていて…。洞察力を持って行動する人に訪れる幸運、というような意味です。いろんな知識を獲得して、それがあるからこそ偶然降りてきたひらめきをしっかり結び付けて役立たせることができる。ただ口をあけて待っているのではなく、一生懸命いろんなものを吸収しようという地道な努力が積み重なって、大きな力になる。今はとにかく、地道に仕事をこなしながら、知りたいことを着実にわかるようにしていきたいですね。

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休日の過ごし方は?

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廣瀬

基本的には寝てます(笑)。でも、長期連休の時は友達と旅行に行ったり、地元の関東に帰って、どれだけ多くの友達に会えるか挑戦したり。趣味はつまみ細工とか、レジンとか、身に着けられる花を手作りするのが好きですね。あと料理も大好き。先日は友達とスパイスからちゃんと作るカレーパーティーを開催しました。

市川

自分はそんなに出歩かないけど、長期連休の時はやっぱり家族で出かけるかな。温泉が大好きなので、隙があれば温泉へ…。しかし廣瀬さん、意外と女子力高いね(笑)。

廣瀬

意外ってなんですか(憤)!

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学生へのメッセージは?

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廣瀬

失敗を恐れないでほしいです。何が失敗かなんて死ぬまでわからないし、失敗してもいいんだと思ってチャレンジしてください。大島造園は自分の裁量で仕事をさせてもらえる素晴らしい環境です。これがやりたい、ということをやらせてもらえる会社です。だから、やりたいことをいっぱい携えてきてください。

市川

学生時代の勉強は、実社会では役に立たないこともあります。しかし、どうやって勉強したかという過程は、社会人になった時に大きく活かされます。どういうふうに勉強するかがとても重要で、しっかりした裏付けをとったり、データを丁寧にとったりという大島の日々の仕事にそのまま生きてきます。

廣瀬

植物を学び、植物と共に生きていく…そんな仕事を一緒にしてみませんか!May the plants be with you!

市川

扱っている木々は、100年、200年と生きることがあり、それを引き継いでいくという責任があります。「過去から引き継ぎ、未来へ引き渡す仕事」。ものを作って終わりではなく、それをより良いものにしていくのが造園業の仕事だと思っています。大島ならそれができます!

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緑でみらいをつないでいく仕事